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主日礼拝宣教要旨

2018年8月12日(日)礼拝宣教要旨 「なぞ多き弟子タダイ」マタイによる福音書10章1‐4節

西川口キリスト教会 斎藤 信一郎 牧師

『イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになった。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。』

マタイによる福音書10章1節

 十二弟子の十番目に書かれているタダイとはどんな弟子だったのでしょうか。「タダイ」はカナン地方で古くから使われていたアラム語で「愛された子」という意味です。ルカによる福音書の6章ではヤコブの子ユダとして登場します。「ユダ」はヘブライ語で「賛美」という意味です。ヨハネによる福音書14章にはイスカリオテでない方のユダと紹介され、主イエスと交わしたタダイの貴重な会話が記録されています。最後の晩餐の席で主イエスが締めくくりに聖霊について語っている最中に、タダイは話に割り込んで自分の心にある疑問をぶつけます。「主よ、わたしたちにはご自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」。
 これに対し、主イエスは、神を明確に知り、神との豊かな交わりに生きるためには、神から遣わされる聖霊の働きが不可欠だと語ります。聖霊こそ、神の御心を正しく理解し、真実の「平和」を神から与えられるための鍵だと。主イエスはこの世の人々が求める強いリーダーシップによる政治改革ではなく、十字架のあがないという弱さの中で示される神の愛によって平和をもたらす使命を授かっていると語りました。
 タダイは伝説ではその後、復活されたキリストにユーフラテス川流域にあったエデッサ国に派遣され
、アブガルス国王の病気を癒したと伝えられています。1節に示される弟子の使命に生き続けたタダイでした。
 「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」ヨハネによる福音書14章27節
平和主日を迎え、キリストが示される平和に生きることを大切にしたいと願わされます。

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