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主日礼拝宣教要旨

「見よ、その日が来る」 朴 思郁 協力牧師

2023年12月3日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:エレミヤ書33章14-16節

 

「見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの約束を果たす日が来る、と主は言われる。」

エレミヤ書33章14節


 教会のカレンダーに従って、今日からアドベントの期間が始まります。アドベントは「到来」を意味し、クリスチャンにとってはイエス・キリストの誕生を待ち望む特別な時期です。この期間は、神の偉大な計画を思い起こし、心を整える機会であり、クリスマスまでの各主日にキャンドルを灯すことは、キリストの光がこの世に照らされたことの象徴とされます。
 特にエレミヤ書 33章14-16節に焦点を当て、イスラエルとユダの人々への神の約束とメシアの到来に関する預言を考察します。エレミヤは、ユダ王国がバビロン帝国の脅威に直面していた時期に活動した預言者で、彼の預言は警告や罰だけでなく、希望と回復に関するものも含んでいました。この箇所では、ダビデ王の家系から来る正義と公正をもたらす新しい王、すなわちメシアの来臨が預言されています。これはバビロン捕囚の時期にあって、ユダヤ人にとっての希望のメッセージであり、神がユダヤ人を見捨てず、正義と平和をもたらすという約束を含んでいます。
 「見よ、その日が来る」という言葉は、神の正義と救いの約束の象徴であり、イエス・キリストの誕生を通じてその約束が成就されました。困難や挑戦に直面しても、神の言葉が信頼できる礎石であるという確信を私たちは持っています。アドベントの期間は、神の約束が私たちの人生でどのように現れるかを考え、神の忠実な愛に感謝する時です。また、エレミヤ書は、現代社会が直面する戦争、疾病、紛争、不安、不正などの困難や試練の中で、神の救いの約束がどれほど強力な希望の源泉であるかを強調しています。これらの時代においても、神の約束は私たちに希望の光を与え、導く力となります。
 アドベントはまた、私たちがキリストの正義と公正の模範に従い、日々の生活でこれらの価値を実践するための時間です。私たちは、キリストの愛と恵みが私たちの人生にどのように現れ、私たちが周囲の人々に対してその愛をどのように示しているかを自問自答し、神の御心を実現するための行動を模索します。アドベントの期間が、私たちそれぞれの神との関係が強められ、神の愛と恵みを日々の行いにいかしていけるように、さらに教会共同体が地域社会に仕えていけるように心を整えるときになればと願っています。

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