2023年8月6日(日) 礼拝 宣教要旨
聖書箇所:テサロニケの信徒への手紙二 1章11-12節
「このことのためにも、いつもあなたがたのために祈っています。どうか、わたしたちの神が、あなたがたを招きにふさわしいものとしてくださり、また、その御力で、善を求めるあらゆる願いと信仰の働きを成就させてくださるように。」
テサロニケの信徒への手紙二 1章11節
平和の重要性を再認識する8月を迎え、敬愛する教会の皆様と共に礼拝できることに感謝申し上げます。本日の聖書箇所は、使徒パウロがギリシャの第2都市であるテサロニケ教会に送った手紙の一部です。テサロニケは古代ローマ時代の商業都市で、紀元後50年ごろにパウロが訪れました。テサロニケ教会は信仰の拠点となりましたが、迫害も経験しました。一神教とイエス・キリストを救い主と標榜するキリスト教信仰はローマ帝国の伝統と対立し、信者たちは迫害に直面せざるをませんでした。使徒パウロの手紙は、信仰の重要性と困難への勇気を説いており、初代教会の苦難と信仰の闘いを伝えています。
聖書には、信仰と愛を持ち続ける重要性が示されています。使徒パウロは、テサロニケ教会の信者たちが神の力によって信仰と愛を示していることに感銘を受け、それを維持するよう祈り願っています。信仰と愛は神との関係、他者との関係、自己との関係の三つの次元で成り立ちます。イエスの教えに従えば、神を全身全霊で愛し、神の教えに従って成長することが最も大切です。祈りや聖書の研究、礼拝は神との深いつながりを築く手段です。使徒パウロは神の召しにふさわしいものになることを祈り求め、信者たちの生活が神の愛と光を輝かせ、主の名が栄光を受けるよう願っています。
イエスの教えに従えば、隣人を愛し、他者との関係を思いやりと協力によって築くことが重要です。自己の成長と信仰の深化も大切であり、自己の価値を理解し、忠実に生きることで神の招きに応える信者となれます。使徒パウロはテサロニケの信者たちの信仰と愛を賞賛し、成長を祈っています。信仰と愛は持続的な努力と神の力によって実現され、行動と願いを通じて示され、神の御心に基づく生活の基盤となります。使徒パウロは「その御力で、善を求めるあらゆる願いと信仰の働きを成就させてくださるように」と祈り、隣人を愛する重要性を訴えています。
私たちの信仰生活は主の栄光を示すものであり、主イエスの名を上げ、愛と恵みを広げる証となります。私たちは主の御心に結びつき、信仰と愛を維持する努力を惜しまず歩むべきです。このような生活を通して、主の愛と救いの光を周囲の人々に示す神の器となり、主の御心に結ばれた輝かしい存在となることを願います。