神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。(ヨハネの手紙一 5章4節)
イエスを「神の御子、救い主である」と信じる人は皆、神から生まれた者であると言われています。神の愛によって生まれる神の子です。神の愛は、地上に生きられた御子イエスによって私たちに示されました。主イエスはこの世の苦難に遭いながら、「わたしは既に世に勝っている」と言いました。主が世に勝ったとは、力で戦って勝ったのではなく、御父の愛によって、十字架の死に至るまで人への愛を貫かれたことです。主は弟子たちに、「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。あなたがたには世で苦難があるが、わたしの愛によって、勇気を出しなさい」と言いました。主の愛こそ、苦難の多い世に生きる私たちに勝利を与えます。
人生には、失敗、病気、孤独など、さまざまな苦難があります。こうした苦難は、神のゆるしの中で与えられたものであると受けとめ、神の愛を疑わないならば、この苦しみを通して、神が与えてくださる本当の幸福、喜びを知るようになるのです。キリストが私たちの中に生きてくださる恵みを知るのです。キリストの神は、私たちを決して見捨てず、私たちの苦しみや悲しみに寄り添い、本当に私たちの救い主になってくださいます。