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朗読 『一日の発見 365日の黙想』11月13日

11月13日

イエスは、パンを取り、感謝の祈りをとなえてから、座っている人々に分け与えられた。

ヨハネによる福音書 6章11節

 今日の聖句は、主イエスがパン五つと魚二匹で五千人を養われた時の振舞いである。主イエスは「最後の晩餐ばんさん」においても同じように振舞い、裂いたパンは十字架で裂かれるご自分の体であると言った。五千人をやしなったパンの奇跡は主の深い憐れみから起こされた出来事であるが、その憐れみは十字架の死において極まったのである。パンを裂く主イエスの振る舞いは、十字架の上でご自身の体を裂く主の姿を示している。罪のために神との関係を失い、霊の飢えによって死にかかっている人間を、主イエスは深く憐れんで、ご自分の体を霊のパンとして裂いて与えてくださる。十字架の上で裂かれた主イエスの体は、人の魂を生かす永遠の命のパンである。
 死んで復活された主イエスは、今も、「主の晩餐ばんさん」において、十字架で裂かれたご自分の体を示して、「わたしが命のパンである」(48節)、「このパンを食べる者は永遠に生きる」(58節)と繰り返し私たちを招かれる。私たちはパンを食べ、杯を飲むごとに、私たちの罪をあがなうために体を裂かれた主の苦しみを思い、神に罪をゆるされて生きる永遠の命の恵みを感謝する。そして、一つのパンを裂いて共に食する私たちの集まりは、主イエスに結ばれた一つの体であることを言い表わす。
 また、主の晩餐ばんさん式において、私たちは主イエスが再び来られる日を待ち望む。その日は闇に覆われた世界が終わり、天と地が完全に新しくなる日、神の支配が成就する日である。主イエスは私たちに救いの恵みと神の御国みくにへの途上にある希望を確信させるために、「主の晩餐ばんさん」を制定された。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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