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主日礼拝宣教要旨

「信仰の継承と成長」朴 思郁 牧師

2024年7月14日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所 テモテへの手紙二 2章-4節

 

「そこで、わたしの子よ、あなたはキリスト・イエスにおける恵みによって強くなりなさい。」

テモテへの手紙二 2章1節


 今月、私たちは世代間の信仰の絆を深めることについて学んでいます。本日の主題は、信仰の継承と成長です。まず、使徒パウロとテモテの関係を考えましょう。使徒言行録16章1-3節では、パウロが第二次伝道旅行中にテモテと出会ったことが記されています。テモテはユダヤ人の母とギリシア人の父を持ち、地域の人々から評判の良い青年でした。パウロは彼の信仰と熱心さを見て同行者に選び、師弟関係が始まりました。
 パウロはテモテについて、コリントの信徒への手紙第一4章16-17節やフィリピの信徒への手紙2章22節などで度々言及し、彼を「愛する子」「主において忠実な者」と評価しています。特に第二の手紙は、パウロが投獄中に書かれたもので、テモテへの深い愛情と信頼が感じられます。
 本日のテモテへの第二の手紙2章1-4節では、パウロが信仰の成熟と次世代への信仰継承を勧めています。信仰の継承は上から教えるのではなく、互いに励まし合うプロセスです。この姿勢は、私たちが信仰を次世代に伝える際にも重要です。
 パウロは「キリスト・イエスにおける恵みによって強くなりなさい」(テモテへの手紙二2章1節)と勧めています。この「恵み」とは神からの無償の愛と助けを意味し、信仰の成長を促します。私たちも日々のデボーションや祈りを通じて、神との交わりを深めることが大切です。
 さらに、パウロは「わたしから聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちにゆだねなさい」(テモテへの手紙二2章2節)と言い、信仰の継承の重要性を示しています。家庭や教会で、子供たちや若者たちに信仰を教える時間を設けることが求められます。
 パウロは「キリスト・イエスの立派な兵士として、わたしと共に苦しみを忍びなさい」(テモテへの手紙二 2章3節)と勧め、信仰の試練に対する忍耐を強調しています。試練の時には、家族や教会の仲間と共に祈り、支え合うことで乗り越える力を得ることができます。
 また、「兵役に服している者は生計を立てるための仕事に煩わされず、自分を召集した者の気に入ろうとします」(テモテへの手紙二 2章4節)と述べ、神の使命に集中する重要性を教えています。日常生活の中で優先順位を見直し、神との時間を最優先にすることで信仰に集中し、神の使命を果たす力を得ることができます。
次世代への信仰の継承は、家庭や教会での実践を通じて行われます。信仰は一方的に教えるのではなく、共に成長し合い、支え合うプロセスです。パウロとテモテの関係に学び、共に信仰の道を歩み続けましょう。神の愛と恵みが私たちを強め、導き、信仰の道を照らしてくださることを信じています。

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