2024年3月3日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:詩編51編12-14節
「神よ、わたしの内に清い心を創造し/新しく確かな霊を授けてください。」
詩編51編12-14節
受難節の3週目にあたり、私たちはイエス・キリストの受難、死、そして復活の出来事を改めて黙想しつつ、これらの出来事が私たちの信仰の旅にどのような新たな意味をもたらすのかを考察します。この時期は、私たち一人ひとりの心と霊に深く響き、自己を見つめ直し、神による内面の新しさを求める機会となります。
詩篇51章の言葉に導かれ、「神よ、わたしの内に清い心を創造し、新しく確かな霊を授けてください」との祈りは、私たちの心を罪と過ちから解放し、神によって新たにされることへの切望を表します。この古い物語は、ダビデ王の罪の告白と悔い改めを通じて、すべての信者が直面する罪と赦し、霊的成長の普遍性を象徴しています。エフェソの信徒への手紙4章22-24節が示すように、キリストの犠牲を通じて与えられた赦しと恵みは、自己認識と真摯な悔い改めを通して、私たちに真の浄化をもたらします。
霊的な更新に関しても、私たちは神との絶え間ない関係を維持し、聖霊の導きを常に求めることの重要性を再認識します。聖霊は、私たちの限界を補い、真の祈りを神に伝えることで、私たちを導いてくださいます。使徒パウロやペトロのような聖書の人物の経験からも、神の恵みと聖霊の働きによって、人がどれほど深く変わることができるかが示されています。この霊的な更新は、神の言葉を深く熟考し、日々の生活において実践することで促されます。
さらに、神との関係を再確認することは、私たちに深い喜びと支えをもたらします。詩篇51編14節の祈りは、神の恵みと救いを受け入れることから生じる喜びを求めています。新約聖書の多くの事例、特にイエスの復活後の出来事は、神との深い結びつきが私たちの生活にどのような変化と喜びをもたらすかを示しています。神との関係を深め、その導きに従うことで、私たちは真の自由と喜びを日々の歩みに反映させることができるのです。
この受難節において、キリストの犠牲と復活がもたらす救いの恵みと、私たちを深く愛してくださる神の愛に心から感謝しながら、心を清め、霊を新たにし、神とのつながりを再確認することで、私たちの信仰はさらに深まり、豊かになるでしょう。この特別な時期を、自分を振り返り、霊的に成長するときとして大切に過ごしていきたいと願います。