ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ
主日礼拝宣教要旨

「互いに担い合う」朴 思郁 牧師

2024年6月9日(日) 主日礼拝宣教要旨
聖書箇所:ガラテヤの信徒への手紙 6章1-10 節 

 

「互いに重荷を担いなさい。そのようにしてこそ、キリストの律法を全うすることになるのです。」

ガラテヤの信徒への手紙 6章2節


 今月のテーマは「教会共同体の絆」です。本日は、ガラテヤの信徒への手紙6 章1-10 節から「互 いに担い合う」という内容について考えます。マルコによる福音書2 章の中風の人をイエスに連れて きた四人の友人の話は、このテーマの具体例です。彼らは困難な状況でも中風の友人を助ける決意と 信仰を示し、イエスは彼らの信仰を見て中風の人を癒してくださいました。
 ガラテヤの信徒への手紙は、ガラテヤ地方の教会に宛てた最初のパウロ書簡で、信仰による義とキ リストにおける自由を強調しています。当時、モーセの律法を守ることが救いの条件とする誤った教 えが広がっていたため、パウロはこれに反対し、福音の真理を守るためにこの手紙を書きました。信 仰の家族として互いに支え合い、愛によって結ばれた共同体を築くことが求められています。私たち も教会共同体の絆を深めるために、互いに助け合い支え合うことが重要です。
 具体的には、まず柔和な心で人々に接することです。ガラテヤの信徒への手紙6 章1-2 節では、 「霊に導かれて生きる者が、罪に陥った人を柔和な心で立ち帰らせ、互いに重荷を担いなさい」と教 えています。柔和な心とは、優しさと謙虚さを持って他人に接する心です。信徒同士が批判や非難で はなく、理解と共感を示すことで、信頼と愛が生まれ、教会共同体の絆が深まります。
 次に、謙虚に自己を吟味することです。ガラテヤの信徒への手紙6 章3-5 節には、「自分をひとか どの者だと思う人は自分自身を欺いています」とあります。パウロは、自己を過大評価せず、他者と 比較して優越感を持たないよう警告しています。常に謙虚に自己を吟味することで、互いの違いを尊 重し、協力し合う姿勢が生まれ、教会共同体の絆が強化されます。
 最後に、継続的な善行と霊的成長を目指すことです。ガラテヤの信徒への手紙6 章6-10 節は、 「善いことをするのに飽きず、時が来て刈り取る」と教えています。日々の善行の積み重ねが最終的 に霊的な報いをもたらすことを強調しています。教会内での相互支援と共有の精神が信徒の霊的成長 を促し、教会共同体の絆が強められるのです。
 これらの教えに従い、柔和な心で他者を受け入れ、謙虚に自己を吟味し、継続的な善行と霊的成長 を目指すことで、教会共同体の絆は一層強められ、神の愛を広げていくことができるでしょう。

関連記事

PAGE TOP