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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

「神の恵みに導びかれて」朴 思郁 協力牧師

2023年11月19日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:テモテへの手紙一 1章12-17節

 

「わたしを強くしてくださった、わたしたちの主キリスト・イエスに感謝しています。この方が、わたし を忠実な者と見なして務めに就かせてくださったからです。」

テモテへの手紙一 1章12節


 ヘレン・ケラーは、視聴覚障害を克服し、教育者および社会運動家として多大な影響を与えた人物です。彼女は生後 19 か月で病気により視力と聴力を失い、7 歳で家庭教師アン・サリヴァンに出会いました。サリヴァンの指導の下、ケラーは言語や読み書きを学び、盲学校、聾学校を経て、ハーバード大学のラドクリフ・カレッジで学位を取得した最初の盲ろう者となりました。彼女は「真の幸せは自己満足を通してではなく、価値ある目的に捧げるときに訪れる」と述べ、これをキリスト教の「使命」と結び付けています。
 同じく、パウロがテモテへ宛てた手紙は、彼の晩年に書かれたもので、宣教旅行を終えた後の彼の経験と教えが記されています。この手紙では、パウロはテモテに対して、使徒および宣教師としての役割と使命をどう果たすべきかについて指導しています。彼は神様への感謝を表明し、神が与えた使徒としての職分や福音を伝える使命について述べ、それらを忠実に受け入れる重要性を強調しています。パウロは、罪人であった自分を神が憐れんで使徒として召したことに深い感謝を示し、「神の恵みがキリスト・イエスによる信仰と愛と共にあふれるほど与えられた」と表現しています。  
 また、パウロはキリスト教の初期教会の教えを引用し、「キリスト・イエスは罪人を救うために世に来られた」と述べ、これが自分やマタイなどの罪人がイエスの弟子となり、使徒としての使命を果たす理由であることを示しています。彼は、イエス様が「医者を必要とするのは病人であり、罪人を呼ぶために来た」と述べたことを引き合いに出し、神の恵みと救いのメッセージを伝えています。
 ヘレン・ケラーの教えとパウロの手紙は、私たちにも大きな教訓を与えます。私たちは、自分自身が完璧ではなくとも、神様は私たちを忠実な者と見なし、恵みによって職分と使命を与えてくれます。私たちが神様の声に従い、与えられた使命を果たすことで、真の幸福を経験することができるのです。現代の多くの人が物質的な豊かさを追求しながらも人生の真の目的を見失っている中で、神様の恵みを受け入れ、価値ある目的に生きることが、真の満足と幸福への道であるという教えは、今日の私たちにとっても非常に重要なメッセージです。

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