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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

「時代と共に前進する教会」 朴 思郁 協力牧師

2023年11月5日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:マタイによる福音書9章14-17節

 

「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。」 

マタイによる福音書 9章14-17節



 本日の聖書は、古い宗教的慣習と新しい教えとの対比を描いています。特に、ヨハネの弟子たちがイエスの弟子たちに、なぜ断食を行わないのかと質問した場面は、ユダヤ教の伝統的な実践と新しい理解との間の摩擦を象徴しています。イエスは、花婿である自分がいる間は喜びと祝福の時であるため、古い習慣の断食に固執する必要はないと教えました。イエスの教えは、形式や伝統に囚われず、神の意志を理解し、それに従って行動することの重要性を強調しています。私たちは、古い慣習に固執せず、新しい神の働きを見落とすことなく、新しい時代や文化の中でも神の御心を適切に理解し、行動することが求められています。
 イエスは、さらに二つのたとえ話を通じて重要な教えを伝えています。一つ目のたとえ話は、新しい布と古い服に関するもので、新しい考え方や方法を古い制度に無理に当てはめることの問題点を浮き彫りにしています。新旧の価値観が常に調和するとは限らないため、新しいものを受け入れる際には、適切な方法が必要だと教えています。適切な統合が伝統を活性化させる可能性がある一方で、不適切な統合はシステムや信仰共同体に混乱を
もたらす恐れがあるため、慎重な判断が必要です。
 もう一つのたとえ話は新しいぶどう酒と革袋についてで、新しい発想と変化への適応の必要性を示しています。新しいぶどう酒は伸縮性のある新しい革袋にしか保存できないということは、霊的成長や新しい教えへのアプローチも新しい方法を必要とすることを示唆しています。教会やその活動は、新しい理解や洞察を受け入れるために、従来の方法を超えた新たな手法を採り入れるべきであり、時代に即したアプローチが教会の成長には不可欠です。
 伝統と革新のバランスは、教会が直面する大きな課題の一つです。「神を愛し、隣人を自分のように愛せ」という教えを、現代のコミュニケーション手段や社会の変化に合わせて伝えることが重要です。私たちは、古い方法に囚われることなく、時代のニーズに合った新しい形でキリストの愛を広める挑戦に直面しています。神の御心を理解し、伝統と革新のバランスを取りながらキリストの教えを現代に広める使命を持っています。イエスの時代を超えた教え、特に神への愛と隣人愛を心に刻み、デジタル技術の進化やグローバル化の流れの中で、福音の喜びを発信し続けることが、「時代と共に前進する教会」として、私たちに与えられた課題であり使命なので
す。

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