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主日礼拝宣教要旨

2022年12月25日(日)クリスマス礼拝「平和の主と共に」宣教要旨 ルカによる福音書 2章 8-14節

「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適う人にあれ。」

ルカによる福音書2章14節

  

朴 思郁 協力牧師

 クリスマス、おめでとうございます!本日はクリスマスを迎えて、降誕の物語を通して改めてクリスマスの 意味を覚えることができればと願っています。福音書には、幾つかの降誕の物語がありますが、本日の聖書は 羊飼いたちに主の天使がイエスの誕生を告げ知らせる物語です。羊飼いは聖書によく登場する人物の一人で す。それは、旧約聖書の詩篇 23 編に、「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」と、主なる神とその 民との関係を、羊飼いと羊との関係に例えていることで最も知られています。新約聖書においても、イエス様 は、御自分を「わたしは良い羊飼いである」(ヨハネ 10:14)と言われました。それは、羊飼いが命がけで自分 の羊たちを守るということを通して、私たちのためにご自分の命を捧げてくださる主イエスと私たちとの関係 を示すための言葉でした。 
 当時、羊飼いたちは、社会的に疎外された階層でした。言い換えれば、羊飼いは卑しい職業でした。しかも 彼らは、イスラエル社会では、いわゆる「罪人」とみなされていました。それは、羊飼いたちが何らかの犯罪 を侵したからではありません。その主な理由は、羊飼いは職業柄安息日を守ることができないからです。羊飼 いたちは、その社会の中で、最も卑しい人たちとみなされていたにもかかわらず、救い主の降誕の良い知らせ を携えて、人々に告げ知らせるのです。羊飼いたちは、周りからどのように受け入れられるかは、気にせず に、とにかく自分たちに告知された驚くべきことを確かめるために急いで行って、それを確かめてから人々に 平和の主の御降誕を告げ知らせるのです。それを聞いた人々の反応は、冷ややかで、嘲笑っている雰囲気でし た。唯一、救い主イエスの降誕を喜んで迎え入れたのは、名前さえ知られていない、何人かの「罪人」である 羊飼いたちだけだったのです。
 しかし、彼らこそまことに「平和を創り出すもの」、「平和を告げ知らせるもの」でした。羊飼いたちは、誰 かに認められ、受け入れられることを求めていません。真の平和を告げ知らせるために、ただただ自分たちに 示された使命を淡々と果たしていくのです。その平和を告げ知らせる力の源は、彼らから出るのではなく、「平 和の君」としてこの世に来られたインマヌエルの救い主、主イエスが私たちと共におられるという確信から湧 き上がってくるのです。今年のクリスマスが、「平和の主」と共に、勇気と希望をもって、大胆に平和を告げ知 らせていくきっかけになればと願います。


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