♪ エッサイの根より (新生讃美歌153番)
(↑オーディオバーの再生ボタンをクリックするとオルガン演奏をお聴きいただけます)
クリスマスの伝統的な賛美歌をお送りします。この賛美歌は、古くからカトリックの聖歌として存在していたようですが、ドイツのケルンで初めてカトリックの歌集に印刷され、プロテスタントでは1607年にプレトリウスによってハーモニーがつけられ、教会讃美歌集に掲載されました。かの大バッハも生まれる前ですが、ひょっとしたら彼も子供のころからよく歌ったなじみのある賛美歌だったのかもしれません。そんな賛美歌が現在にも歌い継がれているなんて、驚きですね。
この曲の歌詞「エッサイの根」はイザヤ書11章1節からによるもので、救い主イエスの誕生を指し示しているとされます。美しい旋律とハーモニーは私たちの心にイエス・キリストの誕生の喜びと、尊く、高貴な雰囲気、温かな神の愛をも感じさせます。
詞もまた、この曲を引き立てています。新生讃美歌をお開きになって、詞も同時に味わっていただきたいと思います。
アドヴェントのこの時期、ご一緒にオルガンの調べに耳を傾け、心を静めてイエス・キリストの到来を待ち望む、そのようなひと時となりますように。
文・演奏 教会音楽スタッフ 山嵜 美奈
(このオルガンの音は、西川口キリスト教会の礼拝堂にて、チャーチオルガンといわれる、アーレン社のオルガンで演奏し録音したものです)