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主日礼拝宣教要旨

2020年1月5日(日) 新年礼拝宣教要旨 「私たちの目指す教会」 エフェソの信徒への手紙 4章12-16節

朴 思郁  協力牧師

キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。

エフェソの信徒への手紙4章16節

 

 新年、あけましておめでとうございます。新年礼拝を迎えて、本日の聖書からこの一年のそれぞれの歩み、また私たちの教会に対する期待をご一緒に描いてみたいと思います。エフェソの信徒への手紙は、「獄中書簡」の中でも「回覧の書簡」と言います。つまりある特定の教会が抱えている課題を取り扱うより、すべての教会に当てはめられる内容を取り扱っていると知られています。 
 パウロは教会の目指すべき姿として「キリストの体を造り上げること」と言います。そして、そのために不可欠なことは、教会員一人ひとりの「成熟」であると言います。パウロの言う「成熟した人間」は、「キリストに対する信仰と知識において一つのものとなる」という言葉にその意味が示されています。とりわけ今日における「信仰と知識において一つのものとなる」ということは、世の中に飛び交っている様々な情報や流行思想に振り回されることなく、信仰に照らし合わせて、しっかりと物事を選び取っていくこと。また、常に独善に陥ったり自分を絶対化したりせず、相手の立場に立って、相手を尊重する生き方を保つこと、それこそが成熟した人間の姿なのです。
 パウロは、「体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させる」と、「体」を用いて、教会形成に関する二つの事柄を示しています。その一つは、連帯意識であると思います。人間の体は、解剖学的に206の骨が組み合わされ、結び合わされて、それぞれの骨が互いに支えられて「五体」を保つことができます。パウロは、あたかも解剖図を思い描いているように、教会形成のイメージを描いて、互いに繋がり合う「連帯」の重要性を強調しています。互いに「競い合う」のではなく、「繋がり合う」ときに、私たちは、キリストの体なる教会を形成していくことができるのです。そして、パウロは、「キリストの体を造り上げる」主体、すなわち「教会形成の原動力」は、私たちではなく、主イエスご自身であることを示しています。
 今年一年、私たちそれぞれが信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間となることを目指していくこと、そして、主ご自身が私たちの教会を成長させてくださることを期待しつつ、互いにしっかりと協力し連帯していくことに心がけていきたいと思います。


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