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朗読 『一日の発見 365日の黙想』4月28日

4月28日

神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。 

ローマの信徒への手紙16章25節


 神は天と地とを創造された神である。人間がどんなに高度な科学技術を誇っても、このように大きく、このように細やかに、そして命が躍動する天地万物を造ることはできない。神が造られなかったら、世界も人間も存在しない。天地万物の創造主である神はこう宣言する。「彼らは皆、わたしの名によって呼ばれる者。わたしの栄光のために創造し、形づくり、完成した者」(イザヤ43:7)。神は万物を神の栄光を現わすものとして創造された。
 神の見えない永遠の力と神性は被造物に現われており、謙虚であれば神を知ることができる。しかるに、人間は高慢になり、神に感謝することも神の栄光を現わすこともしなかった。神は人間の罪を忍耐しておられたが、時が満ちた時、人間を創造の目的に叶う者とするために、御子みこをお遣わしになった。すなわち、神は御子みこイエス・キリストを通して御心みこころを啓示し、御子みこの死と復活によって人の罪のあがないを果たされたのである。今日の聖句のように、この「福音、すなわちイエス・キリストについての宣教によって」、神は信じる者の罪をゆる」し、御許みもとに引き寄せ、神の栄光を現わす者に再創造される。罪に弱い私たちが神の霊によって強められ、造り変えられる時、無意味な人生から救われ、神の栄光のために生き、死ぬ者となる。
 パウロは、「この知恵ある唯一の神に、イエス・キリストを通して栄光が世々限りなくありますように、アーメン」(27節)という頌栄しょうえいで本書簡を結ぶ。神をほめたたえ、神に栄光を帰することが、イエス・キリストを証言する聖書の目的である。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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