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朗読 『一日の発見 365日の黙想』4月16日

4月16日

すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。

ローマの信徒への手紙11章36節


 「神から出て」とは、万物は神の意志によって造られたということである。「神は、世界とその中の万物とを造られた天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。……私たちは神の中に生き、動き、存在しているのです」(使徒言行録17:24~28)。私たちが心の深い所で、生きる意味と生きる拠り所を渇望しているのは、人間が霊的存在として神に造られたからである。
「神によって保たれ」とは、万物は神によって存在を許されているということである。私たちが今日ここに生かしめられているのは、神に保たれているからである。私たちを生かしめている神はどのような方なのか。イエス・キリストである。「唯一の主、イエス・キリストがおられ、万物はこの主によって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです」(Ⅰコリント8:6)。苦しむ者のそばにおられ、神に背く人間を追い求める神、イエス・キリストにおいて世界も人類も保たれている。
「神に向かっている」とは、この世界の歴史は神の計画のもとに目的に向かって進んでいるということである。確かに世界には不条理と人間の度し難い罪が満ちている。にもかかわらず、人間の知識をはるかに超えた神が世界を支配し、義と愛が支配する御国の成就のために働いておられる。世界は偶然の成り行きや運命にもてあそばれているのではなく、神の深い配慮と計画によって支えられ、神に向かって導かれている。この神の秘義を知った私たちは、たとえ暗い現実に直面しても、神を信じ、失望しないで生きる。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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