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地域と共に歩む桜並木の教会

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朗読 『一日の発見 365日の黙想』4月7日

4月7日

現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りないとわたしは思います。

ローマの信徒への手紙8章18節


 この地上には、病気、死、貧困、格差、紛争、自然破壊、文明の衝突、隣人同士の愛憎など、困難な現実が満ちていて、人類はうめいている。今すでに御霊に導かれて神を「アッバ、父よ」と呼ぶ神の子たちも、人々にキリスト教の信仰を正しく証しするために、また自分自身の罪との戦いのために、うめいている。
 被造物も、神の子たちの現れるのを切に待ち望んで、うめいている。自然界と人間は運命共同体である。地球が温暖化し、海の水面が陸地を侵食しつつあるという自然秩序の破壊は、人間と運命を共有する被造物のうめきである。その被造物もまた、神の子たちと共に、虚無と滅びから解放される日を待っている。
 パウロは今日の聖句において、「現在の苦しみ」と「将来わたしたちに現されるはずの栄光」とを比べている。世界には困難な現実が満ちており、地球は破滅に向かっているようではあるが、決して希望がないのではない。神がイエス・キリストを通して、輝かしい未来を約束されたからである。神は今、「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望む」(Ⅰコリント13:7)愛をもって、未来を準備しておられる。その日、神は天地万物を更新し、その罪の体を完全にあがなった神の子たちを生まれ出でさせる。神の子たちが神の栄光にあずかるその日、地上のすべてのうめきは終わる。そのことを思えば、現在の苦しみは取るに足りない。現在、さまざまな困難に直面してうめいているが、「わたしたちは、このような希望によって救われている」(24節)。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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