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朗読 『一日の発見 365日の黙想』4月3日

4月3日

自分自身を死者の中から生き返った者として神に献げ、また、五体を義のための道具として神に献げなさい。

ローマの信徒への手紙6章13節


 罪は、神を畏れず、自分の思うままに生きようとする人間の欲望に乗じて、人間を支配する力である。罪に支配されていた時、私たちは神を知らず、希望がなく、死で終る人間であった。しかるに、神は御子みこイエスを遣わして、私たちを罪から解放し、死者の中から救ってくださった。私たちは、神が主イエスの死と復活によって、「お前を罪からあがなった」と差し伸べる御手を、「アーメン、信じます」と言って握り返す信仰によって、神に義とされた。「信仰によって義とされる」、これが「ローマの信徒への手紙」の主題である。信仰によって、私たちは罪と死の支配から引き出してくださった神の恵みのもとに生きる者となったのである。
 今日の聖句は、神の恵みのもとに生きるキリスト者への勧めである。人間は本来、神の栄光を現わす者として創造されたのに、罪に支配されて、自分の栄光を求めて生きる者となり、神の前に失われた存在、死んでいた存在になってしまった。しかし、今や、神の恵みによって死者の中から生き返ったキリスト者は、神の恵みに応えて自分の体を献げ、神の栄光のために生きる。死に至るまで父の御心みこころに従い、ご自分の体を献げられた主イエスを仰ぎつつ、その後に従う。私たちが神の栄光のために、自分の体を献げて生きようとする時、罪との戦いを避けることができない。罪の体に悩まされ、弱い自分に泣くこともある。しかし、私たちは神のものであり、もはや罪が私たちを支配することはない。この救いの事実を、私たちはバプテスマによって内に刻みつけていただいたのである。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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