私たちはバプテスマによってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。
ローマの信徒への手紙6章4節
主イエス・キリストは死から復活された。主の復活は、この世の現象を超える世界で起こった神の業である。すなわち、「キリストは御父の栄光によって復活させられた」のである。この地上で人の子として最後まで神の御心に従い、神に対して生きられた主イエスは、今、永遠に生きておられる復活の主として、み言葉と聖霊の息吹によって人を救い、その救いを完成するために働いておられる。
復活の主は、弟子たちに福音宣教を命じ、「信じてバプテスマを受ける者は救われる」(マルコ16:16)と語った。私たちは福音を信じ、バプテスマを受けることによって、今日の聖句が語るように、主イエス・キリストと結ばれ、その死にあずかって罪を贖われた者、その復活にあずかって新しい命に生きる者となる。バプテスマは、罪に支配されていた私たちが主と共に死んで葬られ、今は復活の主と結ばれた新しい人間であるという救いの事実を、私たちのうちに刻むのである。
バプテスマは、「接ぎ木」(ローマ11:17~24)にたとえられる。バプテスマによって、私たちは今までの不信仰という罪の根から切り取られて、新しい木である主イエスに接ぎ木され、主の命を吸い上げて生きるようになる。主が私たちを養い、やがて御国が来る時、永遠の命の実を結ばせてくださる。まだ御国は成就していないが、すでに私たちは神の民であり、天の御国への途上を旅している。
著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/
朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。