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音楽(オルガン演奏・聖歌隊賛美)

2022年度 レントによせて オルガンによる賛美 第3週目 「主イエスこそはわが喜び」

♪ 新生讃美歌314番「主イエスこそはわが喜び」

※自動的に連続演奏されます。

 

 この曲は1653年にヨハン・フランク作詞、ヨハン・クリューガー作曲によって発表されました。この詞では、主語が「私たち」ではなく「私」とされ、16世紀の公同性(主語は常に「私たち」)とは異なり、個人的な宗教感情を表す17世紀の賛美歌の特徴があらわれています。「主イエスは私たちの喜び」ではなく、「わが喜び」なのですね。当時のドイツは、長引く戦争によって人々は傷つき、また蔓延する疫病に悩まされ、不安な日々をおくっていました。そのなかにあって、人々は「一人一人に主は目を注ぎ、そばにいて伴ってくださる」という「信仰のうた」によって励まされました。
 ヨハン・クリューガー(1598-1662) は、ベルリンの聖ニコライ教会のカントール(音楽監督)をつとめ、賛美歌作曲家として活躍し、優れた詩人と共に人々に愛される賛美歌を数多く世に送り出しました。バッハも彼の賛美歌を基に数多くの作品を残しました。当時の人々は教会で奏でられるそれらの作品を聴き、ある時はオルガンの音やまたある時は歌にのせて、歌詞の意味を深く心に刻み、賛美の心に燃えるのでした。それはまた時をこえて、私たちの心に信仰の火をともします。

(文・演奏 山㟢美奈 教会音楽スタッフ)

《第1週目と第2週目の曲はこちらでお聴きいただけます。》

 

 

 

 

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