地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。(列王記上19章12節)
王妃イゼベルはイスラエルの各地にバアルの祭壇を築いた。預言者エリヤはイスラエルを惑わすイゼベルを真っ向から非難した。イゼベルはエリヤを殺すと誓った。エリヤは自分の命を狙うイゼベルを恐れ、逃亡の道を歩き続けた。エリヤは自分の働きに「燃え尽きて」、「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください」と訴えた。
しかし、神はエリヤを見捨てなかった。エリヤは遠くへと逃げているが、神はエリヤを捉えておられた。そして、彼をホレブの山(礼拝の場所)に導き、「あなたは、ここで何をしているのか」と問われた。エリヤは答えて、預言活動の厳しさと内心の失意を語った。すると、大風でも、地震でも、雷でも、そうしたものの中からではなく、それらが通り過ぎた後、神は静かなささやく声で語りかけた。「行け、あなたの来た道を引き返せ。ダマスコの荒れ野に向かえ。あなたは一人ではない。イスラエルに、バアルに跪かないわたしの僕たちが大勢いる」。;;”71″