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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

2008年5月18日(日) 「恵みの言葉に委ねる」 使徒言行録 20章25-38節

内藤 淳一郎 牧師

この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。
                (使徒言行録20章32節)

 エフェソには豊穣の女神アルテミスを祭る壮大な神殿があり、女神信仰は人々の生活に浸透していた。当然、福音と衝突し、パウロたちは命の危険にさらされた。エフェソの遺跡の前に立つと、騒動の舞台となった野外劇場をはじめ、当時の高度な文化を知ることができる。パウロたちはエフェソで二年半に亘って伝道した。パウロの伝道は、都市に教会を形成する拠点伝道である。これによって、福音がその地方に広がることを期待したのである。「このようなことが二年も続いたので、アジア州に住む者は、ユダヤ人であれギリシア人であれ、だれもが主の言葉を聞くことになった」(19・10)。今日も、教会は福音の広がりを期待される拠点として伝道する使命がある。
 パウロの一行はマケドニアの諸教会を問安して、信徒たちを励まし、エルサレム教会への支援金を預かって、エルサレムに向かった。パウロは途中でミレトに寄り、エフェソに人をやって、教会の長老たちを呼び寄せ、最後の別れとなる説教をした。要約すると、パウロたちは主イエスの福音を力強く証しした。そして今、エルサレムに行く。苦難が予想されるが、自分の願いではなく、「霊に促されて」行くのである。長老たちは、聖霊によって、「神が御子の血によってご自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために」(28節)任命された。パウロは今日の聖句を語って、長老たちを神とその恵みの言葉とに委ねる。牧師である者は、人々に神の恵みを受け継がせ、教会を形成するのは神の言葉であることを信じて、み言葉に信頼して仕えるべきことを教えられる。

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