「見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る」と、主は言われる。(エレミヤ書31章31節)
イスラエルはバビロン帝国によって滅ぼされ、民は二度にわたり、異邦の地バビロンに連れて行かれた。エレミヤは悲嘆に暮れる同胞に語る神の言葉を託されて、手紙を書いた。その内容は、第一、捕囚生活は70年続くから、その地で本腰を入れて生活せよ。第二、敵であるバビロンの人々のために神の平和を祈れ。バビロンも神が支配する場所だから、その地で神の民として祈りと証しの生活をせよ。第三、神はイスラエルを永久に捨てたのではない。今の逆境は、将来と希望を与える神の計画である。エレミヤはこう言って、冒頭の言葉を伝えた。
神が「新しい契約」を結ぶのは、モーセの時と同じく、全地に神の御旨を伝える民を選ぶためである。神は「神の民」を必要とされる。600年後、主イエスは「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である」と言った。新しい神の民は十字架による罪の赦しに与って、神の恵みを知る者たちである。;;”231″