主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。それゆえ、わたしは降(くだ)って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、・・・彼らを導き上る。(出エジプト3章7−8節)
昔、イスラエルはエジプトの寄留民で、奴隷の生活を強いられていた。神はイスラエルの苦しみを見、その叫びを聞かれた。そして時が満ちたとき、「降(くだ)って」、彼らを救うために行動される。神がこの歴史の中で行動される時、直接介入ではなく、み旨によって選んだ人間を用いられる。神は、自信と正義感に燃えていたモーセではなく、挫折を味わい、自分の無力を知るモーセを選ばれた。私たちの救いのために「天から降(くだ)って」行動される神の憐れみは、時が満ちたとき、イエス・キリストにおいて全人類に示された。;;”139″