「貧しい人は地を継ぎ 豊かな平和に自らをゆだねるであろう。」(詩編 37編11節)
「地を継ぐ」ことは、単に土地という価値ある財産の相続だけではなく、神の豊かな祝福の中に生かされる特権を与えられることなのです。「貧しい人」は口語訳聖書で「柔和な者」と訳されていました。マタイによる福音書第5章5節には「柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ」との主イエスの言葉が書かれています。柔和とは、「やさしくおだやかな・こと」です。また、マタイによる福音書21章5節には、主イエスが十字架の死を目前にして、ろばの子に乗ってエルサレムに入城された時、『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り……。』と記されています。定められた十字架の死に「柔和な心」を保ち向かうことで、主イエスは私たちに歩み寄ってこられました。そのことを思う時、私たちは神の祝福の中に生かされていることがわかります。「地を継ぐ」とは、そういう意味ではないでしょうか。;;”288″