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2008年11月30日「すべての民に」

「・・・わたしは瞬く間にわたしの裁きをすべての人の光として輝かす。」(イザヤ書51章4節)

 キリストの教会はアドヴェントの期節を迎えた。我々は毎週1本ずつ灯されるアドヴェントクランツのローソクの灯を見ながら、クリスマスを待つ喜びと希望で満たされてゆく。同時にこのとき、我々は「何故、イエス・キリストが人として生まれなければならなかったのか」ということに思いを深くする。アドヴェントの期節はまた、悔い改めの日々でもある。

 イスラエルの人々は、祖国と神殿を失い、「神に捨てられたのではないか」と嘆き恐れた。今まで頼みとしてきた偽りの「光」があっけなく消えてしまったとき、彼らは真っ暗闇の中に放り出されたように感じた。しかし彼らに預言は語る。心して神に聞け。神の救いと恵みはとこしえに続く。神に逆らい神を侮る者は滅びの道に至るが、神を信じ従う者はやがて喜び歌いながらシオンに入る。

 今やこの神の救いと恵みは限定されることなく、全ての人々に示された。イエス・キリストの誕生は神の御心を全世界に啓き示した。「わたしの民よ、心してわたしに聞け」(51:4)という呼びかけは、我々にも向けられるものとなった。

 アドヴェントの期節は、更に「再び来られるキリスト」「やがて来たる神の永遠の支配」を思い待つときでもある。神は全ての造られたものがこぞって賛美の歌声を轟かせながら永遠の神の都へ入ってくることを望んでおられる。今週は「世界祈祷週間」である。遣わされた働き人を祈り支え、何より自らが遣わされている「世界」へ証しを携えて出て行く決意と祈りで満たされる日々を送りたい。;;”267″

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