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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

2008年7月20日

皆さん、元気を出しなさい。わたしは神を信じています。わたしに告げられたことは、そのとおりになります。

使徒言行録27章25節

皇帝に直訴したパウロは、ローマに護送されることになった。途中、ミラの港でイタリアに行く船に乗り換えた。二七六人も乗せた大きな船であったが、冬に向かう季節の海路は危険であった。風に行く手を阻まれながら、ようやく「良い港」と呼ばれる所に着いた。パウロは何回もこの海を渡った経験から、港で冬を過ごすことを提案したが、南風が吹いてきたので、人々は「望みどおりに事が運ぶと考えて」(13節)、船を出した。間もなく、暴風に会い、船は激しい波風に流され、「ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた」(20節)。

今日の聖句は、そのような時に語ったパウロの言葉である。「元気を出しなさい」と語った理由は、昨夜、パウロが天使の言葉を聞いて信じたからである。ローマに行くことは、パウロの長年の祈りであった。彼の望みは、ローマの信徒たちと会い、彼らに送り出されて地の果てイスパニアまで福音を伝えることであった。しかし、嵐に翻弄される船の上で、彼の望みは断ち切られようとしていた。その夜、彼は神に祈り、天使の言葉を聞いて信じ、希望と勇気が与えられたのである。

私たちは職場で、家庭で、教会で、嵐に見舞われ、望みが断ち切られそうな経験をする。その時、心を天に向けるならば、天使が聖書の言葉を思い起こさせる。その言葉を神が語りかける言葉と信じる時、失望が希望に変えられる。この経験によって、私たちは望みを失っている人々に神の言葉を語ることができる。聖書を読んで、すぐに神の語りかけを聞くことがなくても、日頃から聖書に親しむことの大切さがここにある。;;”270″

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