2016年12月4日(日) 礼拝宣教要旨 西川口キリスト教会 斎藤信一郎
主題)「生きるための絶対基準」創世記2章17節
「ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」
神がエデンの園に最初の人間アダムを連れて来られた時、ひとつだけ絶対にしないようにという禁止命令を与え予め警告しました。神の禁止命令を破れば必ず死んでしまうということです。
このようにして、神は人類に対してこの世で生きるための絶対基準を示されました。その教えに従えば、神との正しい関係の中で永遠に生きることができ、逆らって生きることを選べば、必ず死んで滅びることになるという絶対基準です。これを現していたのが善悪の知識の木でした。
残念ながら現在地球上の多くの人が神のこの絶対基準を無視して生きています。本来すべての生き物と分かち合うように与えられている食料さえ、人類は公平に分かち合わず、一部の国々で独占しています。その結果、世界中で約10億人が、現在飢餓に苦しんでいて、5秒に一人の割合で子どもが飢餓のために今も命を落としていると言われます(国際飢餓対策機構調べ)。そして、私たちもこれに無関係ではありません。
約2千年前に無実だったイエス・キリストが、十字架という死と呪いを象徴する木に架けられて亡くなりました。しかし、神の全能の力によって生き返り、それ以来、十字架は罪の赦しと命への復活、神との正しい関係の回復の象徴となりました。これこそ善悪の知識の木の隣にあった命の木のです。この命の木の祝福を受けるには、自分の罪を自覚し、救い主イエス・キリストに赦しを願い求め、再び神の絶対基準に従って生きることです。クリスマスこそ、この福音を告げ知らせる時ではないでしょうか。