2016年1月31日(日)礼拝宣教要旨 マタイによる福音書4章18~25節
主題 漁師を弟子にしたイエスさま
イエスは「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。 (マタイによる福音書4章19-20節)
キリストは漁師のペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネを弟子にした。まず、キリストご自身が漁をしている彼らの日常生活の側まで訪ねている。そして「わたしについてきなさい。人間をとる漁師にしよう。」と彼らに語りかけられた。キリストの弟子となり、これからは魚を獲るのではなく、人間を救いに導く働きをしていくのだと言われたのである。彼らはその本当の意味はまだ理解できなかったかもしれない。しかし漁師をしていた彼らは、「人間をとる漁師」という言葉に非常に魅かれたのではないだろうか。その言葉に、キリストが、今まで漁師として歩んできた自分たちのありのままを理解した上で、更に大きく生かしてくださると期待をしたことだろう。
そして、それを信じて、漁師という仕事を捨て、舟も父親も残してキリストに従った。一方、群衆は自分たちの望みや要求をかなえるために、自らキリストに近づいた。私たちはどちらだろうか。弟子たちのようにありたいと思う。しかしそうは思っていても、群衆のように自分のことばかり、神様に求めてはいないだろうか。
自分の思いばかりにしがみ付いているときは、神の御言葉は聞こえてこない。キリストを信じ、委ねて従うときに御言葉が聞こえてくる。キリストは、今もそれぞれにふさわしい言葉で親しく語りかけてくださる。そして、私たちのありのまま(才能も長所も弱さも逆境も)受け入れ、生かし、大きく用いてくださる。私たちはイエス・キリストを信じて「ハイ」と素直に従うだけでいい。その恵みに感謝したい。