「主の御名をあがめる方法」2015年2月22日 詩編69編31節
「神の御名を賛美してわたしは歌い/御名を告白して、神をあがめます。」
今回で2か月にわたって学んで来た主の祈りの第一の祈り「天にまします、われらの父よ、願わくは御名をあがめさせたまえ」が終わります。これまで学んで来たこととは、主なる神の御名には大きく分けると二つの側面があること。「天の神」は簡単には近づき得ないお方が示され、天の御座におられ、すべてを支配し、聖なる、全知全能、永遠の命の力に満ち、最高存在者であり、創造主としての神です。一方、「父なる神」は逆に近づきやすく、必要に応じて神の方から私たちに能動的に近づいて下さる神、また時には命がけで助けて下さる神です。そのような神をあがめる姿勢として私たちは心静めて神に全身全霊を込めて礼拝し、祈ることによって神をあがめることができることを学びました。そして今回はさらに神をあがめる方法として、御名を賛美することと御名を告白して生きる方法があることを御言葉から示されます。賛美は普通の歌と違って対象は神であり、その神に向かって具体的に天の神と父なる神の御業を思いながら心を込めて賛美することが求められます。また、告白とは主なる神がどのようなお方だと信じているかを言葉と行動を通して証ししていくものです。従って私たちは心の在り方と行動という生き方の両方を通して主なる神をあがめることが大切だと示されます。出エジプト記20章8節には「安息日を心に留め、これを聖別せよ。」とあり、同じ十戒でも申命記5章12節には「安息日を守ってこれを聖別せよ。」とあります。旧約聖書もまた、心と行動の両面によって神をあがめていくことの大切さが語られています。主の祈りの冒頭から主イエスは真実な祈りをなされていたことを私たちは知らされます。主の祈りとは具体的にどう生きるかが問われる祈りだということが示されます。