「キリストを待ち望む」2014年12月7日 Ⅰテサロニケ1章8~10節
1:8 主の言葉があなたがたのところから出て、マケドニア州やアカイア州に響き渡ったばかりでなく、神に対するあなたがたの信仰が至るところで伝えられているので、何も付け加えて言う必要はないほどです。
テサロニケの手紙はアドベントについて書かれている書簡だと言えます。それは何故か、フィリピの次にヨーロッパ伝道でパウロたちが訪れたのがテサロニケでした。そこで三週に渡って会堂でイエスこそ信じる者たちの罪を赦し、あがなうために十字架におかかりになって下さった救い主だということを教え、あらかじめ聖書にも預言されていることを人々に伝えた結果、ユダヤ人たち、ギリシャ人たち、そして社会的にも活躍していた女性たちが多数クリスチャンになったことが使徒言行録17章に語られています。それをねたんだユダヤ人たちがパウロたちを捕えて制裁を加えようと試みますが、一行はいち早くベレヤへと逃れます。しかし、聖書によればその際にヤソンというクリスチャンを始め、入信して間もないテサロニケのクリスチャンたちがひどい目に遭ったことが伺えます。それでも彼らはその後もすぐさまパウロのように世界伝道を始め、そのうわさがその後パウロたちが伝道していたアカヤ州にあるコリントの町にまで伝わって来たと言うことです。この誕生して間もないテサロニケの教会の人々は、自分たちがどのように偶像礼拝(それまでの曖昧な神信仰)から真に人生を委ねることのできる生ける神を信じるようになったのか、そしてキリストが再び天から降りて来られることを待ち望むようになったのか(これがアドベントと言う言葉の意味)を伝道していることをテモテの報告からも知り、パウロは今回の書簡を書きます。初代教会の時代から今日に至るまで、アドベント=待降節を大切にしながら伝道していく信仰は二千年間受け継がれて来ました。私たちもキリストを待ち望むということの理解を深め、アドベントへの期待を膨らませながら、イエスがキリストであることを共に証しし、クリスマスを迎えましょう。