2024年5月19日(日)礼拝宣教要旨
聖書箇所:使徒言行録 2章1-4節
「一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」
使徒言行録2章4節
今日はペンテコステ、五旬祭とも呼ばれる特別な日です。この日は過越祭から50日後に当たり、ユダヤ人にとっては重要な収穫の祭りであり、神との新しい契約を祝う時でもあります。使徒言行録2章1-4節で語られる聖霊の降臨は、教会史における重要な転換点であり、教会の起源と現代の信仰生活における聖霊の役割を再確認する機会となっています。
当時、約120人のイエスの弟子たちがエルサレムで集まり、祈りの中で突然、風のような音が響き渡り、炎のような舌が現れて各人の上にとどまりました。この現象は聖霊そのものの現れであり、弟子たちは異なる言語で神の偉大な業を語り始めました。この出来事は、教会の実質的な始まりであり、信者たちが聖霊によって一つに結ばれ、新たな使命を担うことになりました。これにより、教会は異なる文化や背景を超えて神の愛と福音を伝える使命を持つようになりました。
教会は聖霊によって創設され、その指導のもとで運営されています。聖霊は教会の各種活動―礼拝、奉仕、教育、宣教―に必要な賜物、洞察、力を提供し、教会が日々成長し新たにされるように導いてくださいます。使徒言行録には、教会共同体が聖霊に導かれたことが強調されています。聖霊は礼拝を通じて神を讃える力、奉仕で互いに仕える愛、教育における聖書の教え、そして宣教において福音を広める力を与えます。
聖霊の働きは、しばしば予測不可能であり、私たちの計画や予想を超えることがあります。これは、教会がただの人間的な組織ではなく、神の動的な力によって導かれる生きた体であることを示しています。聖霊は教会の全ての側面に影響を与え、創造的で革新的な方法で成長と拡張を促進します。時代の変遷に応じて新しい社会的ニーズに対応したり、新しい伝道方式を展開したりすることも、聖霊の導きによるものです。
今日の総会での2024年度活動計画や予算案の議論も、聖霊の導きのもとで行われるべきです。教会員一人一人が聖霊の働きに心を開いて導かれることを信頼し、受け入れることが求められます。教会の計画と決断が聖霊による導きに基づくことを心に留め、聖霊の力を新たに体験し、教会活動において神の導きに感謝する機会となることを願います。これにより、私たちは真に生き生きとした教会となり、神に喜ばれる信仰共同体として成長していくことでしょう。