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主日礼拝宣教要旨

「心の平和を求めて」朴 思郁 牧師

 

「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」

フィリピの信徒への手紙 4章6節


 聖書はどんな困難の中でも神が心に平和を与えてくださると約束しています。フィリピの信徒への手紙は「喜びの書」として知られ、特に4章4-7節は神の平和を得るための道を示しています。私たち一人ひとりの心に神の平和をもたらし、その平和を他の人々に広めるきっかけとなることを願っています。4節で、パウロは「主において常に喜びなさい」と強調しています。この喜びは外的な状況に依存しない、主に根ざした喜びです。イエス・キリストの変わらない愛と救いが、私たちの喜びの源です。この喜びは一時的な感情ではなく、日々の生活で意識的に選び取るものです。どんな困難に直面しても、主が共におられることを思い起こし、喜びを選ぶことが信仰の表れです。こうして私たちは、神の平和を心に得て、それを他者と分かち合うことができます。
 5節で、パウロは「あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい」と勧めています。ここでの「広い心」とは、他者に対する寛容や柔和を指し、優しさや理解、共感を示す態度を意味します。寛容な心は、神の愛を他者に示す具体的な方法です。他者の過ちを受け入れ、許すことで、神の無条件の愛を反映します。この寛容さは、対人関係の緊張を和らげ、平和な関係を築く鍵となります。パウロの言葉は、私たちの寛容な態度が外に現れ、すべての人に認識されるように生きることを求めています。寛容であることは、私たちの信仰生活においても重要であり、神の平和を他者と分かち合う道となります。
 6節で、パウロは「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。感謝を込めて祈りと願いをささげ、神に打ち明けなさい」と述べています。これは、心の平和を得るために、すべての不安を神に委ねるようにという勧めです。思い煩いは私たちの平和を奪いますが、神にすべてを打ち明け、感謝を持って祈ることで、神が私たちに平和を与えてくださいます。感謝の祈りは、神の恵みと愛に対する信頼を深め、心の視点を変えて平安を得る方法です。パウロは、思い煩いを神に委ね、感謝をもって祈ることで、心の平和を保つことができると教えています。
 7節では、「あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」と述べられています。この「神の平和」は、私たちの理解を超えた深い霊的な安定を指し、どんな状況でも心に安らぎをもたらします。この平和は、イエス・キリストに信頼することで与えられるもので、私たちの心と考えを守ります。イエスに信頼し、その教えに従うことで、私たちは不安や恐れから解放され、神の平和が心に宿ります。この平和を日々の生活に取り入れることで、私たちの生き方全体が変わる力を持つのです。

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