2024年7月21日(日) 献堂記念 感謝礼拝 宣教要旨
聖書箇所 ペトロの手紙一 2章4-10節
「あなたがた自身も生きた石として用いられ、霊的な家に造り上げられるようにしなさい。そして聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけにえを、イエス・キリストを通して献げなさい。」
ペトロの手紙一 2章5節
本日の献堂記念感謝礼拝に際し、私たちは改めて新しい会堂を建てた意味を考えます。まず、私たちの信仰の土台であるイエス・キリストの十字架についてです。コリントの信徒への手紙一 1章18節にあるように、十字架の言葉は私たちにとって神の力です。ペトロの手紙一 2章4-5節では、イエス・キリストが生ける石として教会の基盤であることが述べられています。私たちはこの生ける石の上に築かれた教会であり、イエス・キリストを中心に集まっています。この会堂は、信仰の土台であるイエス・キリストの上に建てられた霊的な家です。
次に、私たちのアイデンティティーについて考えます。ペトロの手紙一 2章10節に「あなたがたは、かつては神の民ではなかったが、今は神の民であり、憐れみを受けなかったが、今は憐れみを受けている」とあります。これは、私たちが神に選ばれ、憐れみを受けた者であることを示しています。かつては罪の中で死んでいた私たちは、今はキリストによって救われ、神の民として新しい命を与えられました。9節にあるように、私たちは神に選ばれた特別な民です。このアイデンティティーを持つことで、自分の価値と使命を理解し、神のために生きることができます。神の憐れみを受けた者として、他者にもその愛と恵みを示し、キリストにあって新しいアイデンティティーを持ち、神の栄光を表すために生きましょう。
そして、私たちの世における責任についてです。ペトロの手紙一 2章9節後半には「あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、広く伝えるためなのです。」とあります。私たちの責任は、神の力ある業を言葉と行動で広く伝えることです。ヨハネによる福音書17章18節には「わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました」とあります。イエス・キリストは私たちに神の愛と恵みを広める使命を与えました。私たちは、光の中へ招かれた者として、その光を世に広める責任があります。
教会はこれらの使命を果たすための拠点です。ここで私たちは神の愛と恵みを受け取り、世に伝える力を得ます。共に祈り、賛美し、信仰を深めることで神の愛を体験し、それを他者に広める力を養います。イエス・キリストが私たちを世に遣わされたように、私たちもその使命を果たすために生きていきましょう。私たちの教会はその力をいただき、互いに支え合い、神の愛を共有し、それを持って世に遣わされるために集まっているのです。