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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

「試練の中で輝く」朴 思郁 牧師

 

「あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない人になります。」

ヤコブの手紙 1章4節


 私たちは、今月のテーマとして、「信仰の基礎」について考えています。私たちが人生の意味を追い求める際、しばしば思い起こされるのは精神科医で心理学者のヴィクトル・フランクルです。特に、彼の著作『夜と霧』を通じて、極限状態の中でも意味と希望を見出す方法について考えてみたいと思います。フランクルは、どんな外部状況下でも、個人が自らの態度を選ぶ自由を常に持っていると教えています。彼は、ロシアの文豪ドストエフスキーの言葉を引用して、「一つだけ恐れていることがある。それは、自分の苦しみに値しない人間であることだ」と述べています。これは、苦しみが無価値と感じる恐怖を表しています。
 フランクルの教えは、ヤコブの手紙に記されているメッセージと深く共鳴します。ヤコブの手紙1章2-4節では、試練を喜びと受け入れ、信仰を試し、忍耐を育むことが強調されています。試練が私たちの信仰を明らかにし、実生活で信仰を実践する力を与えると述べられています。また、忍耐はただの待機時間以上の価値があり、逆境に立ち向かう力を育て、私たちが神の完全なタイミングを信じるように導きます。試練を通じて神への信頼と委ねが深まり、私たちの生活で神の働きを理解する手助けとなります。これらを通じて、試練は私たちを霊的に成長させ、より完全な信仰者へと変化させるプロセスとして捉えられるべきです。
 忍耐は試練を通じて私たちの神との関係を深め、信仰生活を確固たるものにします。忍耐を通して、神の性質と愛を深く理解し、困難な時期を乗り越えながら神の計画への確信を育て、日々の生活で神の恵みを体験します。試練は霊的成熟への道であり、私たちを「完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない」状態へ導きます。このプロセスは私たちの信仰を強化し、困難に対処する力をつけさせます。教会の共同体と共有し、祈りと聖書の黙想を通じて、試練を成長の機会として捉え、神の計画を信じて歩むことが重要です。
 これらの信仰的な実践を通じて、私たちは試練の中でどのようにして心を落ち着かせ、神により深く委ね、同時に自己を磨き上げることができます。神が私たち一人ひとりの人生に対して持っている計画を信じ、その計画に従って歩むことで、私たちは「完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない」状態へと近づくことができるでしょう。

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