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主日礼拝宣教要旨

「確かなる土台」朴 思郁 牧師

2024年5月5日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:エフェソの信徒への手紙 2章19-22節

 

「そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。」

エフェソの信徒への手紙2章20b-21節


 私たちの人生において、信仰、価値観、そして経験から成る精神的な土台の重要性は計り知れません。この土台があるからこそ、どんな困難にも立ち向かうことができます。特に、子どもたちが私たち大人に教えることが多いことを思い起こすこどもの日には、これが一層意味深いです。「アンネの日記」に登場する13歳のアンネ・フランクの「思いがけないことが起こっても、心の準備ができていれば、落ち着いて対処できます」という言葉は、私たちの日常の挑戦に立ち向かうために精神的な土台がいかに重要かを示しています。ナチス占領下のオランダでの彼女の隠れ家生活という極限状態でも、彼女は希望と内面の力を失いませんでした。
 この精神的な土台には、私たちが神の家族としての新しいアイデンティティをどう受け入れるかという問題も含まれています。エフェソの信徒への手紙(エフェソ2:19)によると、私たちはもはや「外国人」や「寄留者」ではなく、神の家族の一員です。この新しいアイデンティティは私たちに安心と安全、無条件の愛と受け入れの場所を提供します。
 さらに、使徒パウロは、信仰の土台が使徒や預言者によって敷かれ、キリストがその全体を支えるかなめ石であると教えています(エフェソ2:20)。この比喩から、キリストが私たちの信仰全体を形作り、支える核心的な存在であることが明らかになります。イエスの教えとその生涯、死と復活は、私たちが神との関係を深める基盤となっています。
 パウロは私たちがキリストにおいてどのように結合され、成長し続ける建物であるかを示しています(エフェソ2:21-22)。私たちは単なる集まりではなく、互いに影響を与え合い、共に成長する生きた有機的な共同体です。この強固な信仰の基盤の上に立って、私たちは日々の挑戦に対応し、教会が社会に貢献する使命を果たすことができます。日々の生活にキリストという確かな土台を落とし込むためには、毎日の祈りと聖書研究が不可欠です。これにより神の指導を求め、神の御心に従う力を育てます。また、教会の活動に参加し、他の教会員との関係を深めることで、お互いの経験を共有し、信仰を養うことができます。これにより、私たちは困難を乗り越え、成長し続けることができ、神に喜ばれる信仰の歩みを続けることができます。

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