2024年4月14日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:コリントの信徒への手紙二 4 章16-18 節
「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」
コリントの信徒への手紙 4章18節
使徒パウロはコリントの信徒への手紙で、私たちの存在には「外なる人」と「内なる人」の二つの側面があることを教えています。「外なる人」とは、時間の経過と共に老い、最終的には消失する肉体、社会的地位、物質的財産などの物質的な存在を指します。対照的に、「内なる人」は、私たちの魂や心の深層部分と信仰を包含し、神の恵みにより日々新たにされ、成長する非物質的な側面です。この更新は、日常の挑戦に対し、内なる信仰と希望によって立ち向かう力を私たちに与えます。
パウロは人生の困難を「一時の軽い艱難」と位置づけ、これらが永遠の栄光へと繋がる道だと説明しています。これらの試練を通じて、私たちは精神的に成長し、神の御旨に従いながら永遠の栄光に一歩ずつ近づきます。この永遠の栄光は神との完全な一致と神の愛の完全な表現を意味し、現世のどんな困難や苦悩よりも価値があります。したがって、私たちは日々の挑戦を神の大きな計画の一部として受け入れ、喜びと感謝の心で迎えるべきです。
コリントの信徒への手紙二 4章18節で、パウロは私たちが焦点を合わせるべき本質的なものについて洞察を提供しています。彼は、「見えるものではなく、見えないものに目を注ぐ」と述べ、物質的なものではなく、永遠の価値を持つもの—愛、希望、信仰、そして神との関係に注目するよう促しています。これらは時間と共に消えることのない価値を持ち、私たちの魂に真の充足感と平和をもたらします。私たちの日々の選択や決断において、愛を拡げ、希望を共有し、信仰を深めることが重要です。物質的な追求を超えて、神の御国を建設することに力を注ぎ、これが私たちの時間、エネルギー、そして資源の使い方に反映されるべきです。見えるものに惑わされず、見えないが永遠の価値を持つものに目を向けることで、私たちは神の御旨に従って生き、日々の生活において神の愛と恵みを反映することができます。
使徒パウロの教えに従うことで、私たちは変化する世界の中でも確かな希望を持ち、信仰に基づいた生き方を実践できます。外側の状況がどのように変わろうとも、私たちの内なる成長と神との関係が私たちの錨となります。これにより、私たちは神の愛と恵みに満ちた人生を送ることができるのです。