「待ち望んでいた主」李 海勲 牧師（日本バプテスト京都教会）

　イエス・キリストの誕生を待ち望むアドベントの期間を過ごしています。今日のみ言葉においても、イザヤは救い主を待ち望みつつ、神が用意した宴会に主の民が招かれていると預言しています。その宴会は、横暴な国々を裁き、しいたげられていた民を守りつつ、主の山において祝福されるものだと言います。
　招かれた主の民には永遠の命が与えられ、主はその民の涙を拭われる。　このイザヤの預言は黙示的要素を含んでいて、イスラエルの民の回復だけでなく、すべての民においても「終末の時」に繋がる言葉です。ですからこの宴会は、今を生きる私たちも招かれています。主なる神のご計画は、イザヤの時代も今も変わらず、その恵みと喜びにあずかることが出来ることに感謝します。

 
 その日には、人は言う。見よ、この方こそわたしたちの神。わたしたちは待ち望んでいた。この方がわたしたちを救ってくださる。この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。その救いを祝って喜び躍ろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書25章9節）

　
　もう一つ大事なのは、主の民が救いを祝って喜び踊る、その背後にはキリストの十字架の苦難があったことを忘れてはいけません。　その救いには、その喜びには、キリストの血と涙の贖いがあるのです。
　イザヤが待ち望んだ救い主が来られた「クリスマス！」、　毎年行われていた教会のクリスマス礼拝の恵みと豊かな愛餐会、そしてM1に負けない笑いあふれる祝会の喜びが、主なる神の宴会の先取りのよう感じます。　いえ、それに比べられない豊かな恵みと喜びそして慰めが、主なる神の宴会には用意されていることを信じます。
　主なる神の宴会に私たちの愛する者たちが加わることを望み、主に在る希望を得ることを願い祈ります。また、このアドベントの期間、この世を見つめ、今助けを必要としている者や苦難の中にある隣人に、私たちが寄り添うことが出来ますように。