2023年10月29日 宣教要旨
聖書箇所: ヨハネによる福音書11章17-27節
「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者は、だれも決して死ぬことはない。」
ヨハネによる福音書11章25-26節
「わたしを信じなさい」と言われるイエスはどういう方でしょうか。イエスはユダヤ社会の底辺にいる「罪人」と呼ばれた人たちと進んで交わり、そして神の愛の中に身を置いて生きる「神の国」を宣べ伝えました。イエスはユダヤ人の指導者に憎まれ、十字架に架けられて殺されました。弟子たちは主が惨めな姿で死んだのを見て、逃亡しました。ところが、死んで墓に葬られたイエスは死から復活し、弟子たちにご自身を現わされたのです。弟子たちはイエスに呼び集められるようにして、エルサレムに戻って来ました。
弟子たちはイエスが神によって死から甦えらされたと信じました。そして、イエスの出来事は預言者たちが予言していた神のご計画のもとで起きたことであると知りました。死から復活したイエスは今や、ガリラヤの地を超え、時代を超えて、苦悩に打ちひしがれている人々を招いてくださる永遠の救い主となられたのです。
弟子たちはユダヤ社会の安息日の律法を破って、主が復活された週の初めの日曜日に礼拝を守るようになりました。このことはイエスの復活の証かしではないでしょうか。また、弟子たちは権力者の脅しにも拘らず、人々に大胆にイエスの復活を語りました。主が十字架に架けられた時には、散り散りに逃げた臆病者の弟子たちが、権力を恐れず、死を恐れない信仰の人に変わったのです。このことも弟子たちが復活のイエスにお会いした証かしではないでしょうか。キリスト教会は、主イエスの復活によって、この歴史の中で存在を始めることになったのです。
イエスはご自分を信じる者に「永遠の命」を約束されます。「永遠の命」は復活の主イエスが一緒に生きてくださる命です。イエスと共に生きる命は、地上の死で終わらない永遠の命です。地上の死は私の魂の消滅を意味しません。私たちは何もない虚無の世界に落ち込んでしまうのではなく、私たちの生と死は神の御手の中でひと続きなのです。
※この日の宣教者である内藤淳一郎氏(現 品川バプテスト教会員)は、1999 年から 2014 年 3 月まで当教会の主任牧師でした。当教会ホームページで発信している朗読『一日の発見』の著者でいらっしゃいます。今年度、第5日曜日の宣教をお願いしています。(2024 年 3 月については第4日曜日です)。