2023年7月23日 礼拝 宣教要旨
聖書箇所:使徒言行録 10章9-16 節
「ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい」
使徒言行録10章13節
私は2年前から川崎教会で牧師をしている松藤一作と申します。今日、皆さんと共に、礼拝とみことばを分か ち合うことが出来ることを心から感謝しています。もし、次回があるとするならば、ぜひそちらまで足を運び、 皆さまと時と場所を共有しながら礼拝出来ることを願っています。
さて、2020年以降のコロナ状況によって、それまでの私たちの価値観や大事にしてきたものがことごとく 崩れ去ってしまいました。そうした中で、私たちの中には、将来に対する不安、変化に対する戸惑いや変化して いくことそのものに対する拒絶を感じることがしばしば起こっています。しかし、今日の箇所(使徒 10:9- 16)でペトロに起こった出来事もまた、彼のそれまでの価値観や大事にしてきたものが崩れ去る出来事であっ たと読むことが出来ます。
この箇所で、ペトロが問われたことは一体何だったのでしょうか? そのことについて、今日は皆さんと一緒 に考えていきたいと思っています。しかし少なくとも、この出来事が、その後カイサリアで起こった「異邦人ペ ンテコステ」に大きな影響をもたらし、さらにエルサレム教会にも大きな変化をもたらしたことを聖書は証しし ています。それはとりもなおさず、キリスト教会の歴史の大きな転換点になったということでもあります。ペト ロというたった一人の人の変化が、神の歴史に大きく参与させられていった出来事だといえるでしょう。
コロナの状況下にあって、また主任牧師が不在という状況にあって、西川口教会が戸惑いと不安を憶えながら も、それでもなお、礼拝をはじめとする教会活動を続けておられることに、私は心からの敬意を表したいと思っ ています。そして今、私たちはコロナ状況下にあって、大きな変化のチャンスを神さまから頂いているのだと思 います。
その変化がどこへ向かう変化であるのか、また、そうした私たちの変化を、神さまがその歴史に組み入れてく ださることを信じつつ、ご一緒に考え、またそこに励ましを受けて、一人ひとりが一歩を踏み出していく時にし たいと願っています。