2023年4月16日礼拝宣教要旨
イザヤ書43章19節
「私には夢がある-それは教会でワクワクすることだ」戸井田敦子
「見よ、新しいことをわたしは行う。 今や、それは芽生えている。 」
イザヤ書43章19節
イザヤはその 40〜50 年の預言者としての働きの中で、北王国がアッシリアに攻め滅ぼされる、という体験 をしました。そしてその後、 586 年には南王国ユダも滅亡、バビロン捕囚の時代が約 50 年ほど続きました。 捕囚という時代の中での人々の人生はどうだったのでしょうか。いつ果てるとも知れない苦しみが続く、先が見えない人生は、「希望」を持つことができなかったのではないかと思います。
しかし、長く苦しい時代が終わり、ユダヤ人たちは解放され、国に戻ってエルサレムで神殿を立て直すことを許されます。それは、「希望」が与えられた、ということでありましょう。
新しい時代、ゼロから作り上げる新しい国では、まったく新しい方法でアプローチしなければなりません。今までの価値観に縛られ続けていたら、新しいものは生まれない。変革するということは痛みを伴います。しかしこの大変な帰還事業、神殿再建事業を成しえたのは、やはり、「希望」があったからだと思うのです。主は語られます、「新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。」
今、日本バプテスト連盟も地方連合も各教会も、コロナ感染や社会状況の中で困難を抱え、変革を迫られています。今までの方法が通じず、できたこともできなくな って残念に思うこともありますし、どうしたらよいのか 途方に暮れることもあります。しかしその時、主はすでに新しいことを整えられ、その胎動に気付かないのか、と言ってくださっているのです。
コロナを経験した私たちが、主任牧師を招聘し、これからの時代にふさわしい新しい西川口教会を作り上げようとする過程を、主はきっと導いてくださいます。私たちは主の栄光を表すために、主を喜ぶためにどんなことができるでしょうか。教会は地域社会にどんな役割を果たせるでしょうか。どんな教会になっていきたいのか夢を描く、考えていると私はとてもワクワクしてくるのです。主の言われる「新しいこと」に期待して、2023年度も歩んでいきたいと思います 。