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主日礼拝宣教要旨

2022年10月23日(日) 在宅主日礼拝 「目はかすまず、気力は失せず」 申命記34章1-12 節

「モーセは死んだとき百二十歳であったが、目はかすまず、活力もうせてはいなかった。」

申命記34章7節

白石 久幸 牧師(名古屋キリスト教会)

 神はモーセの生涯に関わりを持ち続けました。モーセをエジプトの王女の子として育てた40年、事件を起こしてミディアン地方に逃れて羊飼いとしての40年、神の召命を受けて指導者として荒野の旅をした40年に聖書は区切ります。最初の女王の子としてのリーダーの学びと、次の荒野での生活の仕方の学びがあって、最後のイスラエルをエジプトから脱出させて荒野の40年の旅をすることが出来たのです。人生どんな経験も無駄になることはない良い手本です。
 モーセは約束の地の手前にいます。そこから約束の地を見渡すことが出来ますが入ることは許されませんでした。神に栄光をあらわさなかった結果です。神の厳しい面を見ます。しかしただ厳しいだけではなくこの事によりモーセを守っている面もあります。死を前にしてもモーセは目もかすまず、活力も失せていません。ヨシュアに変わって約束の地に入り出エジプトを完成させる勢いです。するとモーセの名誉はさらに上がり、出エジプトの事業がモーセの手柄になりかねません。厳しさの中で神はモーセを高慢から守っているのです。
 人は死を宣告されたら活力を失うかもしれません。しかしモーセが最後まで元気だった秘訣はどこにあるのでしょうか。本日の題は関田寛雄先生の本の題から借用しました。今年94歳になられる先生は今なお元気に過ごされています。それは使命に生きることが死を相対化させるからです。モーセも使命に生きています。それを「目はかすまず、活力も失せてはいなかった」と表現しています。
モーセは墓に葬られますがその場所はわかりません。冷たいように思いますが、しかし葬ったのは神であると書いてあります。神はモーセをしっかりと受け止めていてくださるのです。そしてモーセは神が顔と顔を合わせて語って下さった人でした。そのような神はモーセの神でいようとされたのです。


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