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主日礼拝宣教要旨

2022年5月8日(日) 在宅主日礼拝 宣教要旨 「憐れみの心を持って」ルカによる福音書6章27-28節、35-36節

「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深いものとなりなさい。」

ルカによる福音書6章36節

西川口キリスト教会 髙松 隆幸

 新年度を迎えても、感染症の終息は見通せず、民族間の争いは世界に疑心暗鬼の種を呼び起こしています。このような不安定の世にあってこそ、自己中心的な考えに陥るのではなく、広い心を持って他者を受け入れ、解決の道を探っていくことが求められます。
このような時、聖書に、イエス様の言葉に静かに耳を傾けることが必要ではないのでしょうか。
 今日の聖書でイエスは「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」しかも、「悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。」と教えます。この世を自分の目論見通りに導いて、この世の勝者になろうという考えは、イエスの言う、己を低くし、他者に仕えなさいとの教えに背くものです。わたしたちは、わたしたちの罪の贖いのために十字架に架かり、神との和解を通して永遠の命へ導いてくださる、神の愛、イエスの愛に心を委ねて参りたいと思います。
 さらにイエスは、「あなたがたは敵を愛しなさい。」そして、「何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。」と言われます。この世の栄華は持っていくことが出来ませんが、天に富を積むことを行えば、(困難にある人に報いれば)その富は、「そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6:20-21)
 そして、最後にこう述べます。「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい」。わたしたちを心から愛してくださる神は、敵を愛し、すべてを赦し、憐れみと慈しみの心を持って歩んでいくように私たちを導いてくださるのです。


アイキャッチ画像 https://pixabay.com/images/id-447040/

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