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朗読 『一日の発見 365日の黙想』4月25日

4月25日

キリストは異邦人を神に従わせるために、わたしの言葉と行いを通して、また、しるしや奇跡の力、神の霊の力によって働かれました。        

ローマの信徒への手紙15章18~19節


 パウロは福音宣教のために、当時の地中海世界を精力的に旅行した。彼は都市に行って伝道し、信じる者の群れ(教会)ができると、短期間で次の都市に移動した。人々が初めて接する福音であったが、信じる者たちが起こされれば、福音は彼らを通してその地域に広がってゆくと確信したのである。
 神が福音を世界に広めるために、この時代と地域を選ばれたのは深いご計画であったと思う。第一は、ギリシャ語がヘレニズム世界の共通語となっていた。第二は、「すべての道はローマに通ずる」と言われるように、陸路、海路が網の目のように張り巡らされていた。とは言え、福音宣教者としてのパウロの旅行は困難に満ちていた。それでもパウロが伝道旅行を止めなかったのは、今日の聖句で語っているように、伝道する自分の言葉と行ないを通してキリストが働き、御業を現わされることを確信していたからである。わたしは福音を伝えるが、人々を救いに導かれるのは、生きて働かれるキリストであるというのがパウロの確信であった。この確信がなかったら、困難を伴う伝道に最後までその生涯を捧げることはできなかったであろう。
 今日も、伝道は容易ではない。しかし、キリストが私たちを伝道に召されたのは、キリストご自身が私たちの福音宣教を通して働かれるためである。主は私たちに完全を求めない。取るに足りない私たちをこのままで用いてくださる。私たちは福音を伝える自分の言葉と行いが貧しくても、「わたしの言葉と行いを通して」働かれる主を信じて、伝道しよう。


著者:内藤淳一郎 (1999年〜2014年 当教会主任牧師)
2020年にクリスチャンプレスに掲載されたご本人のインタビューを下記のリンクよりお読みいただけます。 https://christianpress.jp/naitou-junichiro/

朗読はすべて教会員によるものです。文章と音声の転用はご遠慮ください。
この朗読は『一日の発見 365日の黙想』の著者、内藤淳一郎氏の許可を得て、日本バプテスト連盟西川口キリスト教会が作成し毎日発信しております。

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