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主日礼拝宣教要旨

2021年6月13日(日) 在宅主日礼拝宣教要旨 「神の永遠のなかで今を生きる」 コヘレトの言葉3章1-14節

 

西川口キリスト教会 M.I

神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。

コヘレトの言葉3章11節

今日の聖書個所で示されているキーワードは、『時』という言葉です。ギリシャ語では時間をクロノスとカイロスという二つの言葉で表現し、クロノスは時計で測れる量的な時間です。一方、カイロスは質的な時間、つまり一定の意味を持つ時で、神によって定められた時間です。コヘレトが語る「時」とは、カイロスのことです。
コヘレトの言葉の著者は、人生は時間の流れの積み重ねではなく、神様が時宜にかなうように造られているというのです。万事を益としてくださる神様がそれぞれのタイミングで神様の時を備えてくださっている。それだけではなく、永遠を思う心、つまり神様から心の中で過去から未来にわたって思いを巡らす自由を与えられているのです。私たちは現在の状況から、過去のことを悔やんだり、未来のことを考えて不安に思ったり、そのことで思い煩うこともあります。思いもかけない出来事が起きて、神様に「なぜですか」と問いかけることもあります。しかし、どのような状態であっても、神様に心を向けて祈ることが出来る、時空を超えて、世界中のことを祈ることもできる、それは素晴らしい神様からの恵みの時です。私たちは、神様のご支配、深く広い守りの中にあります。そして神様は常に、語りかけながら寄り添って歩んでくださいます。私たちが道に迷っても見捨てずにずっと待っている、これが神の時と恵みです。私たちは神の時に生かされている。どんな時か今はわからないけれど、今を精一杯生き、右往左往しながら、嘆きながら、泣きながら、笑いながら、喜びながら、神様に問いかけながら、平和の時としてくださる神様に信頼して歩んでいくことが、期待されているのではないでしょうか。私たちの人生の中で、神様の働きかけ、神様の導きを受け止めていくこと、それこそが「神の永遠の中で今を生きる」、つまりカイロスを生きることなのです。


アイキャッチ画像 Eduin EscobarによるPixabayからの画像 (砂時計)

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