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主日礼拝宣教要旨

2021年5月16日(日) 在宅主日礼拝宣教要旨 「聖霊によって生きる」 ヨハネによる福音書14章16-18節

朴 思郁 協力牧師

 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。

ヨハネによる福音書14章16節

本日は、ペンテコステを控えて、聖霊について、特に、今日を生きる私たちにとって、聖霊はどんな方なのかについて、聖書を通してご一緒に学びたいと思います。イエス様は、聖霊を指して「弁護者」という言葉を用いて、聖霊の働きにについて話されています。「弁護者」は、ギリシア語の「パラクレートス」を訳した言葉ですが、「パラクレートス」の意味を通して、聖書に記されている聖霊の働きを考えることができると思います。
まず、パラクレートスから教えられる聖霊は「助け主」です。聖霊は、何よりも私たちの弱さを補ってくださる方です。聖書の中には、旧約聖書、新約聖書の至るところで、神様の約束が記されています。そして、その約束を実行してくださる方が他ならぬ、聖霊の神様なのです。旧約聖書のエゼキエル書37章には、谷の真ん中に枯れた骨が山のように積もっている場面が記されています(1,2節)。まさに共同墓地の枯れた骨のように、いかなる希望もなく、悲惨な絶望の中にある神の民を生き返らせてくださることを約束されるのです。聖霊は、枯れた骨のように、絶望のどん底に陥っていても、私たちを見失うことなく、必ず、私たちを助けてくださる、助け主なのです。
もう一つのパラクレートスの意味は、「導き主」です。聖書の中に示されている聖霊の主な働きは、私たちを悟らせてくださることです。私たちは人生における様々な選択や決断に直面する際に、私たちの歩むべき道、なすべきことを、聖書を通して教えられることを経験しています(詩篇119:18)。「導き主」としての聖霊は、私たちが神の民であることを教えてくださり、また聖書の意味を教えてくださる。さらにどう祈るべきか、またイエス様をどう伝えるかを教えてくださいます。それらの事柄は、私たちがいかに聖霊によって導かれているのかを示しているのです。
最後に、パラクレートスが示しているのは、「慰め主」です。イエス様が公生涯の中で、見せてくださった働きは、ほかならぬ人々を慰めることでした。主イエスは、世の中で、様々な状況に置かれて、差別や偏見を抱えて弱くされ、虐げられながらも、自分の声が出せない人々を訪れて、励ましと慰めを与えてくださいました。イエス様が公生涯を通して、弱くされた人々を励まし、助けてくださったように、聖霊は「慰め主」として、いつも、どこでも、私たちと伴ってくださるということを示しているのです。私たちがどんな状況に置かれていても、「助け主」として、「導き主」として、「慰め主」として、私たちの傍らにおられる「聖霊によって生きる」という信仰の歩みを続けていきたいと願います。


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