ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ
主日礼拝宣教要旨

2021年5月2日(日) 在宅主日礼拝宣教要旨 『キリストに倣って生きる』 ペトロの手紙一 3章 13-16節

朴 思郁 協力牧師

心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。

ペトロの手紙一 3章15節

5月の第一週目の主日礼拝を敬愛する教会員の皆様と共に捧げることができますことを心から感謝を申し上げます。再び緊急事態宣言が発令されるなど、新型コロナ感染症が拡大しています。願わくは皆様の霊肉とも、ご健康が守られますよう心からお祈り申し上げます。私たちの人生には、絶えず様々な悩みや不安がつきまとっています。ペトロは、如何にして不安と悩みに満ちたこの世の中で信仰者として生きることができるのか大切な教えを示しています。
ペトロは、まず、世界に対する姿勢について教えています。言い換えれば、私たちがどのような状況に置かれて生きているのかを自覚することの大切さを教えられます。ペトロは「義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れたり、心を乱したりしてはいけません」(14節)と言います。私たちがこの世の動きに一喜一憂せず、この世の動きを冷静に見極めながら、いかなる状況においても心の軸がぶれないように、自分を守っていくことの大切さを促しているのです。
そして、自分自身に関する姿勢についてです。それは、常にキリストが自分の主であることを思い起こしながら生きることです。ペトロは「心の中でキリストを主とあがめなさい」と勧めています。それは、ある意味、命がけで受け止めなければならない言葉でした。ローマ帝国に生きていた人々にとって、唯一の主はローマ皇帝のみだったからです。そういう意味で、「キリストを主とあがめる」ということは、単に口先だけの言葉ではなく、生の全領域において、イエスの精神と教えに従って生きるという意味が含まれているのです。
最後に、他者に対する姿勢についてです。ペトロは、「あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい」と言います。さらに「あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい」と言います。ペトロは、他ならぬイエス様を模範として、信仰者の生き方を示しているのです。不安と心配事に満ちたこの世においても、世界に対して、他者に対して、また自分自身に対して、「主に倣って生きる」ことができればと願います。


アイキャッチ画像 

関連記事

PAGE TOP