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主日礼拝宣教要旨

2020年10月25日(日) 礼拝宣教要旨 「壁を越えて」 ヨハネによる福音書20章19-21節

廣島 尚 牧師(浦和キリスト教会)

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。

ヨハネによる福音書20章19節

新型コロナウイルスの影響で教会に人が集まることができなくなり、ネット礼拝が行われるようになりました。ネット配信は意外な広がりを見せています。病気で長期間、教会に来ることができなかった方々がネットで礼拝できる。遠く離れて浦和教会に来られない方々もネットで礼拝することができる。教会員がそれぞれの家でネット礼拝を見ることで、教会員ではないそれぞれの家族が一緒に礼拝を見てくださる。福音は礼拝堂の内側に留まるのではなく、私たちの思いを越え、壁を越えて外へと広がっています。
イエス様が復活された日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、戸に鍵をかけて家の中に閉じこもっていました。弟子たちは、イエス様が復活されたことを信じることができませんでした。復活は彼らの力にはならなかったのです。イエス様が十字架に掛けられて殺されてしまった。そんな衝撃的な出来事の中で、弟子たちは、心の扉まで堅く閉ざしていました。そんな弟子たちの真ん中に、イエス様は現れてくださいました。そして手とわき腹の傷を弟子たちにお見せになりました。復活とは、これだけの痛みと苦しみを伴っているのだということを弟子たちに示すためだったのです。自分たちの置かれている現実の痛みや苦しみから逃れるのではなく、正面からその痛みや苦しみを受け止めながら生きなさい。復活とは、大きな痛みや苦しみの上に神が起こされた奇蹟だったのです。
イエス様の傷跡に象徴されるような痛みや苦しみを乗り越えて、その上に起こった復活の出来事。痛みや苦しみを恐れることなく、現実の問題にしっかりと向き合いながら歩んでいくときに、傷を受けながらも再びそこから立ち上がっていく復活の力と希望が与えられる。傷跡に象徴される痛みや苦しみを受け、十字架上で殺されてしまったイエス様が、すべてが終わってしまったところからもう一度復活され、立ち上がられた。そのイエス様が、弟子たちの上にも復活の出来事が起こるようにと願っておられる。あなたがたも、この復活の命に与りなさい。
私たちもこのコロナ禍の中、復活の主、イエス・キリストとの出会いを通じて、私たち自身が復活させられていきたいと願います。


アイキャッチ画像 Thank you!! to Krzysztof KamilによるPixabayからの画像 

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