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主日礼拝宣教要旨

2019年9月15日(日) 礼拝宣教要旨 『バプテストのバプテスマ』マタイによる福音書28章16-20節

斎藤 信一郎 牧師

だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。

                                    マタイによる福音書2819-20節

   バプテスト教会は、「バプテスマ」即ち洗礼に設立当初よりこだわって来ました。1500年代に宗教改革によってプロテスタント教会が誕生し、1600年代になってバプテスト教会が誕生します。その際、1644年に採択された第一ロンドン信仰告白には、バプテスマを受ける者が事前にバプテスマの意味と意義を理解し、信仰告白をした上でバプテスマを受けることが定められています。また、それまでの洗礼理解は、救われるための必須条件(サクラメント)でしたが、バプテストは神の招きに応えて生きることを表わす目に見える信仰告白としてバプテスマを行うようになりました。そして、当時行われていた頭に聖水や聖油を掛ける形でのバプテスマではなく、主イエスの時代のように水に全身を浸す形式にこだわったバプテスマ式を尊重しました。その形が、それまでの古い(神のみ心に背いて生きる)人生と決別し、神の招きに応えて新たに(神のみ心に従って)生きることを最もよく現すと思われたからです。
 本日取り上げた主イエスの教えにもバプテスマについての大切な理解が含まれています。「父と子と聖霊の名によって」には、ギリシャ語原典から「み心とされる豊かな教会の交わりの中へ」と人々にバプテスマを授けるという意味があることが分かっています。また、主イエスは敢えて親戚のヨハネの協力を得てバプテスマを受けることにこだわりました。その理由は、ヨハネとその仲間たちの執り成しの祈りに支えられて宣教を開始することを望んだからなのかも知れません。聖霊に導かれつつ、神のみ心に従って福音宣教する人生は、孤独に行うものではなく、教会員の祈りに支えられながら行うものだからです。そのことを主イエスは生涯を通して大切にされたということができます。バプテスト教会は、このような信仰理解を込めてバプテスマを行って来たことを共に覚えたいと思います。 


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