ローマの信徒への手紙 5:1−11
①神の救いとは何ですか
「わたしたちは信仰によって義とされたのだから」(1節)とあります。「義とされた」とは「神様がわたしたちを救ってくださった」という意味です。 神の救いは、神様がわたしたちの罪(神様に背を向け、神に敵対して生きている罪)を赦して、わたしたちを神の子どもとして愛して下さるのです。 どのようにして、神様はわたしたちを救ってくださったのでしょうか。それは、神の御子キリストがわたしたちと全く同じ人として生まれ、罪人のわたしたちに代わって罪の裁きを引き受けてくださったからです。 6−10節を読んでください。
「実にキリストは、わたしたちがまだ弱かったころ、定められた時に、不信心な者のために死んでくださった。正しい人のために死ぬ者はほとんどいません。善い人のために命を惜しまない者ならいるかもしれません。しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちの罪のために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。それで今や、わたしたちはキリストの血によって義とされたのですから、キリストによって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。敵であったときでさえ、御子の死によって神と和解されていただいたのであれば、和解させていただいた今は、御子の命によって救われるのはなおさらです。」
②神の救いを信じると、どうなりますか。
「神との間に平和を得て」いる(1節)とパウロは信じた者の喜びを語ります。御子キリストによってわたしたちを救ってくださる紙を信じる者は、神様の愛と守りの中にありますから、恐れや不信ではなく、信頼と平和のうちに生きるようになるのです。 「そればかりではなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを」(4節)。
人生には苦難がありますが、わたしたちは苦難の中でこそ、神の助けを知ります。ですから、苦難に遭うとき、神に祈って忍耐するのです。神はそれに耐える力を与えてくださるだけでなく、死にさえ打ち勝つ希望を与えてくださいます。2節と5節を読みましょう。 「このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています」(2節)、「希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」(5節)。