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地域と共に歩む桜並木の教会

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2008年11月5日

 「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向け」(13節)とは、どのような態度であろうか。それは、「過去のことを振り返らない」という意味合いではない。我々が過去を振り返り、頂いた恵みを思い起こし感謝することは素晴らしいことである。むしろ、「神に背き、失敗し、神と人とを悲しませた自分が、罪赦されたときに初めて罪から解放されたのだから、その赦しを信じ感謝して、神に喜ばれる生活をせよ」との勧めである。

 パウロはしばしば、信仰生活をスポーツにたとえて語るが、13章後半ではキリスト者を「賞を得るために、目標を目指してひたすら走る(14節)競技者にたとえる。信仰生活には少なからず、努力や信仰の闘いが伴う。この世にあって信仰に生きようとする者にとって、この世は都合よくできていない。キリスト者は信仰者として筋を通し、御心を求めながら、なすべきことをなさなければならない。そして、最終的に神が天に召して下さり、そこで究極的な救いという「賞」を頂くという最終的な目標を目指して、走るのである。

 「完全なもの」(15節)とは、注意の必要な表現である。ここでは、「既に完成した信仰者」ということを意味しない。むしろ、「信仰に成熟した人たち」(Ⅰコリ2:6)という意味が近い。不完全さを認めることができ、不完全であることを開き直ったり絶望したりしないのが、成熟した信仰者なのである。

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